MDPI Turorial SuSy Tutorial

MDPIの投稿プロセスについて皆様からのご質問にお答えします

MDPIは、学術・科学の分野での高品質な出版を心がけています。弊社では、著者の皆様の投稿プロセスがスムーズに進むよう、それぞれの原稿に担当アシスタントエディターが割り当てられます。

ここでは、入稿に関してのよくある質問と、原稿のアップロード方法を詳しく説明した動画をご紹介します。

MDPI チュートリアル: 論文投稿システムSuSyの使い方ガイド

ご質問はコメント欄にご記入ください。著者の方は、ジャーナルのメニューにある連絡先から編集部へ直接ご連絡いただけます。

1. 投稿について

投稿プロセスは、いずれのMDPIジャーナルも同じです。下記のボタンをクリックすると投稿ページに移動します。

2. 各ジャーナル/特別号のスコープについて

ジャーナルのスコープについては、ジャーナルメニューの「Aims & Scope」、または個々の特別号(Special Issue)のウェブページからご覧いただけます。

タイトルとAbstractから検索するJournal Selectorツールもご利用いただけます。ご不明な点は各ジャーナルのEditorial Officeにお問い合わせください。

3. 論文の長さ制限について

論文の長さに制限はありません。実験結果や理論結果をできるだけ詳細に発表することをお勧めします。ただし、論文の長さが3,000 words未満または12,000 wordsを超える場合は、事前に編集部までご連絡ください。

4. 投稿時のテンプレート使用について

ジャーナルのMicrosoft WordテンプレートまたはLaTeXテンプレート(Overleaf を含む)を使用して原稿を作成することをお勧めしています。

SuSy (Submission System: 投稿システム)に投稿をする際に、ジャーナルのテンプレートを使用したかどうかを選択するオプションが最初に表示されます。テンプレートを使用した場合には、一部の項目が自動的に記載されるため、大変便利です。(これらのテンプレートは、各ジャーナルメニューの「Instructions for Authors」からダウンロードできます。) MDPIテンプレートを使用せず投稿された場合でも、担当のアシスタントエディターが、基本的なレイアウトをサポートします。

5. 原稿の投稿先について

原稿投稿用のリンクは、各ジャーナルのメインページにあります。投稿にはSuSyを使います。

右上のナビゲーションメニューにある「Submit Manuscript」をクリックすると、原稿をアップロードすることができます。まだご自身のユーザーアカウントをお持ちでない方は、まずはじめにSuSyにご登録ください。

6. CRediTについて

MDPIは、CRediT(Contributor Roles Taxonomy)に創立初期より参加しています。投稿の際には著者の貢献した役割を記載する必要があり、ジャーナルのテンプレートの一部にもなっています。

7. 修正期限の延長について

修正期間の延長は、弊社担当のAssistant Editorにご連絡ください。

MDPIは、出版業界の中でもわかりやすく、効率的なプロセスを特徴としています。ほとんどのジャーナルでは、minor revisionsには5日、major revisionsには10-30日を推奨しています。

なお、2度の修正を経ても、査読者からの指摘に対して十分な対応がなされていない場合は、リジェクトまたは再投稿が必要な場合もあります。

8. 出版までの期間について

MDPIの出版期間の中央値は、投稿から出版まで約40日間で、これには審査結果出版決定までの約16-17日間と、最終的な調整の5日間が含まれます。ただし、この数字はそれぞれ論文によって異なります。詳細は、各ジャーナルメニューの「Journal Statistics」に、そのジャーナルの出版期間が記されています。

MDPIは、必要に応じた柔軟な対応により、出版までの迅速性を誇っています。編集、製作、請求書発行に至る一連の過程は、社内のスタッフやMDPI独自のソフトウェアとSuSyによってすべて一括管理されています。どのステップ/プロセスも外部委託していないため、品質や効率をきめ細かく管理できます。世界中の社内エディターによって24時間体制でサービスを提供しており、論文は出版と同時にオンラインで公開されます。

9. 論文掲載料(APC)について

各ジャーナルの論文掲載料(Article Processing Charge)やAPCに含まれるサービス内容、支払い方法や支払い可能な通貨などは、MDPIのウェブサイトでご確認ください。現在、APCは1000スイスフランから2400スイスフランの範囲で設定されています。APCは各ジャーナルメニューの「Article Processing Charge」からもご覧いただけます。

また、MDPIは論文投稿前にAuthors Servicesを提供しています。レイアウト編集と剽窃チェックは定額ですが、英語校正は原稿の単語数により料金が異なります。

APCは、査読の管理・運営、PDF・その他形式に変換した高品質な論文の作成、様々な場所での出版物の普及、その他の出版機能に必要な費用となっております。

10. 論文掲載料の割引について

MDPIではあらゆる状況を考慮するよう努力しますが、投稿前にAPCをカバーできる十分な資金があるかどうかをお確かめください。割引は、各編集部によって決められ、編集上のコラボレーションやパートナーシップの範囲を網羅しています。例として、査読者割引、編集委員会メンバー割引、ゲストエディター割引、著者招待割引、繰り返し投稿くださる著者への編集部からの割引やその他の特別な割引、新しいジャーナルの割引、学会や機関、図書館とのコラボレーション割引 機関オープンアクセスプログラムなどがあります。

低・中所得国より投稿する著者については、ケースバイケースで免除や割引が適用されます。MDPIは、毎年約4分の1のAPCを免除しており、商業出版の中でも最も平均値に近い価格体系を提供しています。

具体的な情報は、ジャーナル編集部または特集号のゲストエディターにお問い合わせください。

MDPIのメインページでは、適用可能なジャーナルの全リストを見ることができ、研究分野やインデックスステータスを閲覧することができます。

11. 投稿後の原稿の編集や訂正について

論文の内容に誤りがあった場合は、編集部までご連絡ください。一度投稿した原稿は、申し訳ありませんが、直接編集することはできません。査読前や査読後に査読者やAcademic Editorsの提案に従って著者が修正を行うことは可能です。修正の履歴(各バージョン)はSuSyで閲覧できます。

著者情報については投稿時に共同執筆者全員が原稿をダブルチェックする必要があります。論文がアクセプトされた後には、修正内容や公開日からの経過日数によって対応が異なりますので、ご投稿論文の担当Assistant Editorにご相談ください。

校正段階での編集は、論文の科学的側面に関わることはできません。

12. Institutional Open Access Program (IOAP)と参加方法について

機関オープンアクセスプログラム(IOAP)とは、大学や機関の奨学生に対して、論文掲載料(APC)の割引や、提携している著者の論文を機関リポジトリに自動的に預けることを許可するものです(SWORD 1.3プロトコル)。

このフォーム使って、所属機関の図書館にIOAPを推薦していただくと、弊社が代理で図書館に連絡します。図書館の加入・参加費用は無料です。また、IOAPでは、個々の著者に請求書を発行するのではなく、機関で請求書を一括管理するセントラルペイメントも提供しています。

13. 原稿がrejectになった際の論文掲載料について

原稿がRejectとなった際は、論文掲載料(APC)はかかりません。前払いされた場合は、MDPIから返金いたします。

14. 原稿がリジェクトされた際の他MDPIジャーナルへの投稿について

論文がRejectとなった場合でも、他MDPIジャーナルに自由に投稿することができます。再投稿を促された場合には、同じジャーナルでも他MDPIジャーナルでも投稿できます。

通常審査を経ずに掲載不可 (Desk-reject) の場合や査読後にrejectされ、再投稿が拒否された原稿につきましては、他ジャーナルに投稿する際に投稿予定のジャーナル編集部にご一報いただければ幸いです。

15. 投稿原稿の取り下げについて

Acceptance 前であればいつでもアシスタントエディターに投稿の取り下げを依頼することができます。その際には、お手数ですが撤回の理由をご記入ください。 

16. 原稿の状態(ステータス)について

原稿が投稿されると、SuSyではさまざまな進行段階を経ます。

ここでは、各ステータスの概要とその意味をご紹介します。

  • Pending review= 論文が査読前チェックの状態
  • Under review= 論文の査読が行われている状態
  • Pending decision= Academic Editorが最初の評価を行っている状態(通常、48時間程度かかります)
  • Pending major or minor revisions= 著者による修正が行われている状態
  • Pending editor decision= Academic Editorが最終決定を行っている状態
  • Paper accepted= 論文掲載の決定が著者に伝えられ、専門のレイアウトエディターが作業している状態
  • English correction done= 論文の英文添削が行われている状態(約24時間: これは追加料金の発生しない必須のステップです。)
  • Author proofreading= 著者による校正が行われている状態(タイポグラフィ、画質、文献の順番、吹き出しなどのレイアウトや言語の編集が行われた、あるいは提案されたものを著者が確認: 著者が自身の論文を編集する最後のチャンスです)
  • Author proofreading-resubmitted= 著者が校正-再提出を行っている状態(著者が最新版の論文を再提出し、論文掲載前にアシスタントエディターが行われた変更がすべて正しいかどうかをダブルチェックします)
  • Pending conversion= Microsoft WordまたはLaTeXをJATS XMLに変換している状態(HTML版、EPUB版、PDF版が自動生成され、製作工程が完了すると、論文はオンラインで公開されます)

17. 著者向けの詳細情報について

詳細な情報は、ジャーナルメニューの「Instructions for Authors」に記載されています。MDPIの著者向け追加情報はこちらでをご覧ください。

18. 英語以外の投稿/出版について

MDPIは、国際的な貢献の重要性を認識していますが、多言語ジャーナルは提供していません。MDPIでは論文を英語で出版することで国際的に幅広い読者を得ており、2020年には月間1,400万以上の閲覧がありました。

19. MDPIへのお問い合わせ

各ジャーナル編集部への連絡以外にも、support@mdpi.com でお問い合わせいただけます。また、バーゼル(スイス)のMDPI本部をはじめとする世界の各オフィスに電話でもご連絡いただけます。

日本の著者の方は、info-tokyo@mdpi.com にメールか、または03-5829-3835 にお電話ください。


※ 本記事はMDPIの英語ブログ『MDPI Submission Process: Your Questions Answered』を元に作成したものです。元記事はこちら

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