By Meritxell|November 24, 2021

論文の出版プロセスについて皆様からのご質問にお答えします

日本支社は国内向けのヘルプデスクとして、著者の皆様のサポートを日本語で承っています。お寄せいただくご質問には特筆すべき点が多く、広く共有することで多くの皆様にご活用いただけるのではないかと考えておりました。そこで本記事では、これまで日本支社や本社、他支社に寄せられたご質問の中から特に頻度が高いものをピックアップしてその回答を公開します。

Q:投稿過程で「Suggest peer reviewers(推薦査読者)」や「Excluded peer reviewers(除外希望査読者)」を入力するのはなぜですか?

A:関連分野における一番の専門家は著者の皆様であるという考えのもと、最適な査読者による正確な査読を実現するために、推薦査読者を含め査読者候補の選定を行なっています。なお、ご推薦いただいた場合でも、利益相反や過去の招待歴を鑑みて査読者として招待されないことがございます。また、除外希望査読者のご記載は最大限考慮いたしますが、絶対に招待されないとは限りませんので予めご了承ください。

Q:査読結果が査読者から返ってきた場合、Decision(初回判定・最終採否)前に内容を確認できますか?

A:Decision前に査読内容を確認することはできません。査読の指摘箇所やその根拠が適切に記されているか、査読者を特定し得る情報がないか等について、まず社内で確認することで、著者の皆様がスムーズに論文改訂を行えるよう心掛けています。

Q:査読者は他の査読者のコメントを確認することができますか?

A:査読結果を送信した後であれば、他の査読者のコメントを確認できます。他の査読者からコメントを隠すオプションもございますが、多くの場合選択されていないようです。

Q:一人の査読者は英語表現に問題はないとコメントしていましたが、別の査読者は英語表現を直すようコメントしていました。このような場合どう対応するのが適切ですか?

A:原稿は採択後に英文校正されますが、もし指摘によって大幅な英文校正が必要な場合は、弊社の英文校正サービスをお勧めします。3,000 wordsの原稿の場合、およそ20,000円でご利用いただけます(英文法校正のみの場合:最短2営業日)。詳細は日本支社、または担当のAssistant Editorまでお問い合わせください。

Q:論文掲載料(APC)はどのように設定されていますか?

A:ゴールドオープンアクセス形式であるMDPIジャーナルの論文掲載料は、主に運営費用・人件費・広告宣伝費用によって決定されています。そのため、投稿論文数や出版論文数に応じて価格が変動します。著者の皆様のご負担を配慮し、論文1報あたりの価格は従来の購読型ジャーナルに比べ大幅に抑えて設定されています。また、査読にご協力いただいた方への割引券(Voucher)の配布、機関オープンアクセスプログラム(IOAP)など種々の割引特典を設けております。割引に関する詳細は日本支社までお問い合わせください。

Q:持っている割引券(Voucher)を投稿論文に使用するにはどうすればよいですか?

A:論文を投稿された後、編集部(Editorial office)より論文掲載料(APC)の確認に関するメールが送付されます。割引の適用を希望される場合は、そちらのメールにご返信ください。Voucher番号をご存じの場合は、併せてお知らせください。なお、種類の違う割引(Reviewer voucher、Invited voucher、IOAP割引など)は併用できません。また、論文が受理され、請求書(Invoice)が発行された後は、割引の追加・変更はできませんので、早めにご連絡くださいますようご協力お願いいたします。

Q:論文掲載料(APC)の支払い金額はレートによって変動しますか?

A:お支払い金額はInvoice上に記載されている金額で確定されており、お支払日による為替レートの変動はございません。まれに、金額の”丸め”(小数点以下の金額の上げ下げ)による誤差が生じ、請求書と領収書の金額に1円の差が出てしまうことがございます。もしそのような現象が生じた場合には、お支払い後に請求書額を修正、統一させていただきますので、請求書と領収書を日本支社までお送りください。

Q:MDPIに掲載されている論文を二次利用する際、承諾は必要ですか?

A:MDPIが出版する全ての論文は、クリエイティブ・コモンズの「表示」ライセンスのもとオープンアクセスで公開されており、各論文の著作権はその著者に所属しています。原著論文が特定できる情報(著者、タイトル、ジャーナル名、発行年、号数、DOIなど)を明示していただくことで、改変や翻訳などの二次利用を無料で行うことができます。弊社への使用前承諾や費用は必要ございません。詳細はクリエイティブコモンズサイトをご覧ください。

Q:論文の公開日(オンラインになる日)を指定できますか?

A:論文掲載前でしたらご指定いただけます。論文受理の連絡を受け取られましたら、速やかにご投稿論文の担当Assistant Editorにご相談ください。なお、一度論文が公開されますと、公開日は変更できませんのでご注意ください。

Q:公開済み論文の内容を修正できますか?

A:誤字・誤植等の論旨に無関係な修正のみ可能です。修正内容や公開日からの経過日数によって対応が異なりますので、ご投稿論文の担当Assistant Editorにご相談ください。発行後の場合、原則Erratum/Correctionでのご対応となります。

Q:MDPIに掲載されている論文の別刷り(抜刷・別冊)はできますか?

A:各論文のウェブページ上にございます「Article Overview」欄の「Order Article Reprints」より各報の別刷り注文が可能です。前払い制で印刷は10部から承っております。なお、ご注文からお手元に届くまで4週間程いただいておりますので予めご了承ください。

この記事で紹介したご質問以外にもご不明点などございましたら、お気軽に日本支社(info-tokyo@mdpi.com)までご連絡ください。

また、日本支社のウェブサイト内にございます「よくあるご質問」もどうぞご覧ください。